訪れた地域の自然環境の背景を理解し、現状を自らの目で確認し、更に研究者の指導により科学的な視点を持って活動することにより、自然の素晴らしさを知るとともに、どんな環境が人々や自然にとって望ましい形なのか、人間にとって自然とは何かなどについて考える機会を持つことができます。
山梨県の世界農業遺産に登録されている果樹園で生きものをモニタリングします。対立して考えられやすい農業と生物多様性の関係について考えます。
日本固有のタンポポ全国調査プログラム
鹿児島県種子島の海岸に産卵に訪れるアカウミガメの調査
静岡の里山で、四季を通じて植物と昆虫の関係性や多様性を調査し、都市近郊に残る自然環境の変遷を把握します。
福岡県柳川市を流れる掘割(水路)に、かつてのように絶滅危惧種ニホンウナギが生息することを目指して、ニホンウナギとその餌となる生物の生息調査
有明海西方にある諫早湾に流れ込む2つの河川でニホンウナギやその餌となる水生生物の調査を行い、ウナギのいる川、いない川の比較から豊かな自然と地域社会のつながりを考えます。
千葉県の里山で自然再生の効果をモニタリングします。陸地化した耕作放棄田を湿地へと再生し、都市近郊に残る自然環境が持つ現代の里山としての価値を考えます。
気候変動は、生物の生息域を変えるだけでなく、虫の鳴く時期にも影響を及ぼしています。 暮らしのなかで聞こえる虫たちの初鳴きを観測し、気候変動の適応研究に役立てます。
長野県の木曽開田高原で、木曽馬の飼葉として利用した草地の植生調査を通じて、全国的に減少している半自然草地の実態や木曽馬文化について学びます。