生態系サービス

八ヶ岳の森の掃除人ヤスデの調査

八ヶ岳の山麓で森の掃除人とも呼ぶべきキシャヤスデの生息の実態を記録し、生息分布地図を作成します。
Supported by: 公益財団法人松下幸之助記念財団


八ヶ岳の森の掃除人ヤスデの調査
Millipedes of Yatsugatake

新緑や紅葉が美しいことで知られる八ヶ岳山麓には、多種多様な生きものが生息しています。
豊かな森林とその生物多様性を育むために、落ち葉を分解する働きをする土壌動物は重要な役割を担っています。
森の掃除人とも呼べる土壌動物は、大きいものではモグラやミミズ等が穴を掘って生活しており、中型のものには落ち葉や土の間に生活する昆虫やダニなど、小さなものでは落ち葉表面の水に生活する原生動物などが含まれます。
この調査で対象とするヤスデ類も土壌動物の一種で、日本には約300種類ほど生息し、そのうち八ヶ岳山麓は、キシャヤスデの生息地として知られ、生息規模も国内最大で、森林生態系の物質循環に大きく貢献しています。
八年に一度、成虫となった時期に広範囲にわたって大規模な発生をするキシャヤスデは、1984年には八ヶ岳山麓周辺で列車のスリップ事故を起こしたことで有名です。

しかし近年、その発生の規模が減少していることから、八ヶ岳森林生態系の物質循環の速度が低下するのではないかと懸念されています。
このプログラムでは、大発生時期を挟んだ三年間を通して、キシャヤスデの生息調査を広範囲で行うことで、八ヶ岳山麓の森林生態系への影響や、人間活動との関わりの変化をも明らかにしていきます。

概要

研究分担金

チーム1:9,000円
(宿泊費・夕朝食費・昼食1回を含む。交通費は別途自己負担)
チーム2:12,500円
(宿泊費・夕朝食費・昼食1回を含む。交通費は別途自己負担)

募集人数

最少2人
最大5人
(定員になり次第締切)

調査地域

山梨県八ヶ岳山麓

現地調査日

2017年
チーム1 5月27日(土)- 28日(日)
[1泊2日]
チーム2  6月24日(土)- 25日(日)
(1泊2日)

宿泊施設

チーム 1
信州大学付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター 野辺山ステーション
長野県南佐久郡南牧村野辺山ニツ山462-1

チーム2
八ヶ岳「いずみ荘」
山梨県北杜市大泉町西井出8240-1

ボランティアの役割


これまでにキシャヤスデの生息が確認された森林とその付近で、ヤスデ成虫の発生状況を見回ります。また、群遊が確認できた場合には、気象やその場所の様子について記録していきます。
八ヶ岳南麓エリアの道路沿いを移動しながら、歩道や側溝等にキシャヤスデが集まっているような場所がないか探していきます。(車で移動しつつ、所々で停車して付近を見回ります)

研究者の紹介

橋本 みのり先生(はしもと みのり)
大東文化大学 環境創造学部 環境創造学科 専任講師

ABOUT

森林土壌中の動物の多様性およびヤスデ類の生態に関する研究に従事。
専門は、土壌動物学(とくにヤスデ類)、環境教育。

注意事項

  • 当日の現地までの交通手段と現地到着時間は、調査開始10日前までに事務局にお知らせください。
  • 調査開始10日前で募集最少人数に満たない場合は、開催を中止することがありますので、ご了承ください。
  • 申し込みされた方には中止が決定され次第、ご案内いたします。
  • アースウォッチの国内調査プログラムはボランティア傷害保険に加入しています。
  • アースウォッチの調査プログラムはカーボンオフセットを行っています。