海洋保全

石垣島白保のサンゴ礁

赤土堆積量と流出対策の長期モニタリングとサンゴ礁文化の体験
Supported by:公益財団法人イオン環境財団


石垣島白保のサンゴ礁
Coral Reefs of Ishigakijima Island

石垣島白保地域は、世界的にも貴重なアオサンゴ群集が広がり豊かな生態系に恵まれています。しかし、そのサンゴ礁の環境は絶えず変化にさらされており、とりわけ陸域から流出した赤土は、サンゴ礁に大きな影響を与える要因の一つとなっています。

WWFサンゴ礁保護研究センターでは、地域ボランティアの協力を得て、2000年から赤土堆積量のモニタリング調査を続けてきました。2011年からは、白保魚湧く海保全協議会やNPO夏花などの白保住民による地域組織がモニタリング調査を実施しています。また、2006年には白保集落を挙げて赤土流出防止対策に取り組むこととしWWFの支援のもとで白保魚湧く海保全協議会が中心となり、農地周辺部へのグリーンベルトの設置に取り組むようになっています。
グリーンベルトづくりでは、ゲットウやイトバショウなどの在来植物を植えてきましたが、植栽の場所によって活着率や成長速度に大きなばらつきがあり、また赤土の堆積量に大きな改善がみられていないことなどから、体系的なモニタリング調査を実施することで植え付け方法や管理方法の改善が望まれています。

白保では、2013年にはNPO法人「夏花(なつぱな)」が設立され、サンゴ礁保全、歴史・文化の体験学習、農業・水産業の活性化を住民が主体となって実施する体制が整いつつあります。
今回、研究者やWWF、NPO夏花 、白保魚湧く海保全協議会と協働して、サンゴ礁海域における赤土堆積量とグリーンベルトのモニタリング調査を行います。また、農家との交流を通じて、サンゴ礁文化と呼ばれる白保の生活文化について記録を行ないます。
これらの調査は、赤土流出対策の効果を、総合的かつ定量的に把握するための基礎データとして役立てられます。

参加するボランティアは、調査を通して白保周辺のサンゴ礁の現状だけでなく、白保の方々とサンゴ礁との関わりを記録することで、サンゴ礁文化の継承に貢献することができます。

概要

研究分担金

28,000円
(宿泊費・夕朝食費、昼食3回、調査のための島内移動費を含む。交通費は別途自己負担)

募集人数

最少5人
最大8人
(定員になり次第締切)

調査地域

沖縄県石垣市白保

現地調査日

2017年
9月6日(水)-9日(土)
[3泊4日]

宿泊施設

初日・二日目:民宿「たあづぐやー」
沖縄県石垣市字白保730-8
TEL0980-86-8440/FAX0980-86-8445
三日目:白保の民家にホームスティ

ボランティアの役割

1. 海底の赤土堆積量調査
シュノーケルで海に潜り、観測地点の海底に溜まっている土砂を採取します。採取した土砂は持ち帰り、実験室で透視度を測り、その数値から赤土含有量を算出します。

2. グリーンベルトのモニタリング調査
赤土流出対策として農地の周囲に植栽されたゲットウやイトバショウを調べ、その活着や成長状況を計り、記録します。

3. 白保の生活文化に関する調査
白保の農家に行き、家業を手伝いながら白保におけるサンゴ礁文化や農業・漁業などの地域産業の歴史、住民と海のかかわりなどについて、聞き取り調査を行います。

ボランティアは、聞き取り調査をした農家でホームステイを一泊するほか、WWFサンゴ礁保護研究センターの展示見学なども行います。

(集合・解散時刻については調査プログラム解説書を参照ください)

研究者・協働する方々の紹介

佐藤 哲先生(さとう てつ)
総合地球環境学研究所 教授(3月31日まで)
愛媛大学社会共創学部 教授(4月1日から)

ABOUT

専門は、生態学、持続可能性科学。地域環境知プロジェクトのリーダーとして、科学と社会の相互作用の研究に従事。

上村 真仁先生(かみむら まさひと)
筑紫女学園大学現代社会学部現代社会学科環境共生社会コース 准教授
NPO夏花 理事

ABOUT

専門は、環境計画、地域計画。サンゴ礁資源の持続可能な利用による地域づくりに従事。

花城 芳藏氏(はなしろ よしぞう)
NPO法人夏花(なつぱな) 理事長

ABOUT

サンゴ礁保全活動や白保の歴史・文化の体験学習、農業・水産業の活性化のための活動などを行う。

注意事項

  • 当日の現地までの交通手段と現地到着時間は、調査開始10日前までに事務局にお知らせください。
  • 調査開始10日前で募集最少人数に満たない場合は、開催を中止することがありますので、ご了承ください。
  • 申し込みされた方には中止が決定され次第、ご案内いたします。
  • アースウォッチの国内調査プログラムはボランティア傷害保険に加入しています。
  • アースウォッチの調査プログラムはカーボンオフセットを行っています。