海洋保全

サンゴ礁保全プロジェクト調査研究支援活動-沖縄

サンゴ礁ミクロ生態系とサンゴの共生・サンゴの白化と再生機構解明への新たな挑戦
 主催: 三菱商事株式会社


サンゴ礁保全プロジェクト調査研究支援活動-沖縄
Global Coral Reef Conservation Project

近年カリブ海およびオーストラリアのグレートバリアリーフから相次いで海水温の上昇によるサンゴの白化現象が報告されています。サンゴの白化現象は海水温の上昇だけでなく、サンゴ礁の栄養循環、海流、有機物循環、あるいは微生物の働き等が関係していると考えられ、サンゴの白化現象の科学的解明とその対策を明確にするためにはサンゴ礁全体の生命維持機構を知る必要があります。

昨年に引き続き、琉球大学の熱帯生物圏研究センター瀬底実験所を中心に、こうしたサンゴの白化の機構解明とその主要因子等の解明の研究調査を行います。

概要

調査日程

2019年
チーム1: 5月17日(金)-20日(月)
チーム2: 9月27日(金)-30日(月)
[3泊4日]

募集人数

6名程度

調査地域

沖縄県国頭郡本部町

宿泊施設

ホテルモトブリゾート
沖縄県国頭郡本部町字渡久地861-1

  宿泊についてはこちらをご覧ください。

ボランティアの役割

(1)サンゴの健全時と白化時におけるホロビオント(サンゴ・褐虫藻・バクテリア)の応答に関する研究
瀬底ビーチあるいは備瀬のサンゴ礁域において実験に必要なサンゴの採取および記録の補助、実験室においてサンゴの飼育のための実験水槽の準備補助(水温27℃と32℃)、実験中の水槽の管理、サンゴ試料の回収(1日、3日、5日)、実験の前後でのサンゴの光合成活性能の測定の記録等の補助、サンゴからの褐虫藻の分離・精製(遠心分離)、活性酸素除去酵素の測定試料の調整、色素、バクテリア等の測定のための試料調整、実験中の水温、光量等の測定データの整理等。
(2)サンゴ礁堆積環境とサンゴ礁生態系健全性に関わる有機物と栄養塩循環の解明
瀬底フィールドでの堆積物の採取、堆積物はできるだけ表面を乱さないように考案した堆積物採取の道具を用いて行う。堆積物の採取場所は複数か所を予定している。堆積物だけでなくサンゴ礁の生産量に大きな貢献をしていると考えられる付着藻類をリーフ近くのサンゴあるいは死んだサンゴの骨格を採取し、実験室に持ち帰り、サンゴ等の単位表面積からブラシ等により付着藻類を採取する。かなりの難しい作業である。採取した堆積物や付着藻類を培養瓶に入れ、培養を行い、光合成と呼吸により変化する溶存酸素を測定する。同時に水温も測定する。さらに栄養塩や有機物の測定に関する海水や堆積物を採取する。
(3)サンゴの白化時における抗酸化物質の活性酸素軽減効果に関する研究

サンゴ内に生成する活性酸素軽減のためのビタミンCとグリセロールの効果に関するテスト フィールドでサンゴ採取等補助、ビタミンCおよびグリセロール添加のため水槽と実験用ボトルの準備、ビタミンC濃度の調整と添加、実験の前後でのサンゴの光合成活性能の測定の記録等の補助、サンゴからの褐虫藻の分離・精製(遠心分離)、活性酸素除去酵素の測定試料の調整、色素、栄養塩等の測定のための試料調整、データ整理。


以上の3つの課題です。これらの調査をチームに分かれて行います。チームはリーダー、サブリーダー、学生により構成されていて、どれかのチームに参加し、研究者と共に調査研究を行います。作業は、試料採取、採取のための瓶やラベルの準備、実験装置の設置と準備、試料採取後の試料処理(濾過・測定の助手など)、データの整理、後片付けなどです。実験は時には早朝、あるいは夜中まで行われることもあります。

(集合・解散時刻については調査プログラム解説書を参照ください)

研究者の紹介

鈴木 款先生(すずき よしみ)
静岡大学創造科学技術大学院 特任教授
日本サンゴ礁学会前会長
アジア・アフリカ環境リーダー拠点育成プログラムリーダー

ABOUT

生物地球化学・物質循環・サンゴ礁化学の研究に従事

カサレト・ベアトリス・エステラ先生
静岡大学グリーン科学技術研究所 グリーンバイオ部門 教授
創造科学技術大学院 環境サイエンス部門 教授
日本サンゴ礁学会編集幹事、国際サンゴ礁学会評議員

ABOUT

海洋生物学・サンゴ礁生態系・物質循環の研究に従事

注意事項

  • 調査開始10日前で定員に満たない場合は、開催を中止することがありますので、ご了承ください。
  • 申し込みされた方には中止が決定され次第、ご案内いたします。
  • アースウォッチの国内調査プログラム参加者はボランティア保険に加入しています。