教員フェローシップ |
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はじめに |
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特定非営利活動法人アースウォッチ・ジャパンでは、より効果的な環境教育を実現し、子どもたちが環境への意識を高く持ち成長していく過程に貢献するため、環境教育の実践者である学校の先生方に、海外の野外調査へボランティアとして参加していただく機会を
花王株式会社のご協力で提供しています。
これは、先生方みずからが自然体験・科学調査体験をすることによって得られたものを教育実践に反映していただき、そのことで子どもたちが実のある環境教育を受けられるようになることを目的としています。
そして、その成果については、事例研究として報告書にまとめると共に、環境教育のあり方や実践方法に関する提言の一つとして公表し、広く環境教育に携わる先生方の教育実践に役立てていただきたいと考えています。
将来的には、先生方にとって環境教育に関する情報交換や協議の場として機能するネットワークを構築することで先生方の教育実践を支援すると共に、日本国内だけでなく世界中で環境教育に携わっている方々とも連携を深められるようにすることを考えています。そのことで、海外の環境教育の実践も参考にしつつ、それぞれの地域や学校で特色ある環境教育を実現すると共に、地球規模とも言えるより広い視野に立っての環境教育を推進することを可能にする新たなしくみをつくり出していくことを目指しています。
欧米では1971年のアースウォッチ創設以来、延べ8千人をこえる教育関係者がアースウォッチのプロジェクトに参加しています。またアメリカでは教師が自分のプロジェクト参加体験をもとに生徒が、仮想研究者体験ができるホームページを作成し、授業に活用しています。さらに2002年、6つのプロジェクトで
11人の教師が、教室と調査地をインターネットでつなぎ野外調査の現場から生徒にライブで授業を行いました。
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花王・教員フェローシップ |
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フィールドワークの体験を教育現場で活かしていただくために。
−花王株式会社のスポンサーシップにより、海外の野外調査プロジェクトへ先生方をボランティアとして派遣します。
−花王・教員フェローシップは夏休みの一定期間、先生方を海外の野外調査にボランティアとして派遣し、その体験を授業に活かしていただくプログラムです。
−教員は下記のプロジェクトから興味のあるプロジェクトを選択することができます。(ただし、応募者が多い場合は必ずしもご希望通りのプロジェクトにはなりませんので、ご了承ください。)
−日本から1プロジェクトに2名の教員が参加します。
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プログラム概要 |
1) |
支援内容 |
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海外野外調査プロジェクトの研究分担金(参加費約25万円)
(調査期間中の食費・宿泊代・移動費を含む) |
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参加にかかる費用の補助10万円(渡航費、装備品購入費、査証代など使途自由) |
2) |
支援に含まれないもの |
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日本国内交通費、現地集合場所までの渡航費を含む交通費・食費 |
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海外旅行保険代、査証(ビザ)申請費用 |
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調査期間中の個人経費(電話・洗濯等)、活動外の経費(観光・土産等)など。 |
3) |
参加者ご自身でしていただくこと(合格者のみ) |
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現地集合場所までの渡航の手配、査証の取得、予防接種など。 |
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参加に義務付けられている書類の期日以内の提出。
(英文の参加申込用紙、健康証明書、免責承諾書、旅程表および水関連プロジェクトのマリンスキル) |
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野外調査に参加し、研究者の指示にしたがって作業に従事する。 |
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帰国後1ヶ月以内に体験報告書を提出する。 |
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学校(および、できれば地域(他校など))での報告会の実施。 |
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プロジェクト参加報告会への出席。(10月ごろ、東京にて開催予定。交通費は事務局が負担)。 |
4) |
その他 |
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プロジェクトは現地集合・解散です。プロジェクト日程だけでなく、前後のフライトの日程も合わせて計画してください。 |
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英語力:プロジェクトは全て英語で行われます。また、プロジェクトに参加するボランティアは世界中から参加します。したがって日常会話程度の英語力が必要です。 |
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調査活動はおもに、大自然の中での野外活動です。 |
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プロジェクトは変更あるいは中止になる場合があります。 |
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プロジェクト解説書:各プロジェクトには、事前にお送りする50〜60ページほどのブリーフィング(英文プロジェクト解説書)があり、参加者はその内容を精読して、準備を進めることが義務付けられています。 |
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応募要項(2013年度の例です。2014年度応募要領は決定次第掲載します。) |
1) |
募集対象者および人数 |
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小学校、中学校の教員(担当学年、科目は問いません)10名 |
2) |
応募方法 |
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所定の応募用紙(pdfファイル)
をダウンロードし、必要事項を記入の上、論文を添付し、下記へご送付ください。郵送、メールのいずれでも可。
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2013年度パンフレットのダウンロードはこちらから。(pdf形式)
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<論文> |
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・テーマ: |
「学校教育の現場で環境教育を進めるうえで、自然観察や自然体験がどのような意味があると考えるか」
(現在ご自身が学校で実践していること、プロジェクト参加後その体験をどのように学校・地域で実践したいかについて具体的にお書き下さい。)
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・字数: |
1,000字〜1,200字(A4縦用紙 横書き) |
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・応募期間: |
2013年3月1日〜4月10日(当日消印有効) |
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・応募先: |
アースウォッチ・ジャパン花王・教員フェローシップ係 |
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〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学大学院農学生命科学研究科フードサイエンス棟4階
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電話:03-6686-0300 |
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E-mail: info@earthwatch.jp |
3) |
選考方法と期間および結果の通知 |
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花王・教員フェローシップ選考委員会において書類選考を行い、応募者に対して選考結果を文書にて通知します。 |
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選考は2013年5月上旬に実施します。 |
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<選考委員> |
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委員長 |
石田 秀輝(東北大学大学院 環境科学研究科 教授) |
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委員 |
今井 通子(登山家) |
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小林 俊介(アースウォッチ・ジャパン理事) |
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平峰 伸一郎(花王株式会社 執行役員 コーポレートコミュニケーション部門統括) |
4) |
応募後のキャンセルについて |
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万が一、参加が不可能になった場合は、速やかに事務局までご連絡ください。 |
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フェローシップの流れ 〜申し込みから参加・報告まで〜 |
2006年度参加 ケニア沿岸のマングローブ 長濱
和代 さん(東京都・荒川区第六日暮里小学校) |
2004年度参加 太平洋北西部のサケ 馬場
雅子 さん(神奈川県・横浜英和小学校教諭)(PDFダウンロード) |
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参加教員による報告書 |
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過去の報告書を読む >>> |
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