2015年2月18日(水)
アースウォッチの調査実習生であるアビノアム・バルーク(23歳)は、英国、ラフバラ大学で市民科学者と洪水リスクに関する全額援助の博士号取得課程を開始します。私たちは彼と、淡水調査における仕事がどのように彼の市民科学に対する興味を引き、彼自身の研究を役立ってきたのかについて話し合いました。
あなたの経歴を教えてくれますか?
私はダラム大学で地理学の修士号を取りました。専門は水文学と水質の遠隔探査です。多くの異なるプロジェクトに参加して、水質、洪水、様々な汚染源などを調べました。このような多くの調査体験は、どれも地域のために役立ちました。
昨年の夏、卒業後にアースウォッチのインターンシップをやってみないかと提案されました。アースウォッチの活動は私が修士課程でやったことを基にしているのですから、自分にはぴったりでした。
水文学を勉強しようと思ったきっかけは何ですか?
大きな課題と取り組むのに様々な新しい方法があることから、私にとって水文学は非常に面白い分野です。淡水調査の成功は新たな手法がどれほど有望なのかを示す素晴らしい例です。
淡水調査では何に焦点を絞っていたのですか?
私は多くの様々なプロジェクトに参加していましたが、主に私が探していたのは市民科学者たちがアップロードしたデータです。そのようなデータを解析し、水質パターンと水質を変化させる要因を探し出そうとしていました。
異なるパターンの解析には地理ソフトを使いました。水を採取した調査地で何が起きているのかを見つけ出し、何か潜在的な傾向があるかどうかを知るのに、このソフトは役立ちました。
あなたの博士号は何を探究するものですか?
博士論文のタイトルはCrown-sourcing Geographical Data for Flood Risk Management(洪水リスクを抑制する不特定多数の人々が集めた地理データ)です。一般の人々は洪水リスクの抑制に役立つ上質なデータにどれほど貢献できるのか、私はそれを調べるつもりです。この問題を探るには無数の異なる方法があります。私は自分のプロジェクトの範囲を明確にする段階にいます。
市民科学の何に関心があるのですか?
私は市民科学に強い関心を抱いています。それは市民科学が数多くのプロジェクトに非常に役立つと実証されているからです。とりわけ、現存する問題の解決に役立つ新たな情報を提供する方法が気に入っています。自分がやっている仕事に興味を抱き、夢中になってくれる一般市民を獲得する助けにもなります。本当に多くの新たな取組みが企画されているように、市民科学は間違いなく成長分野です。
たとえば、私は最近、サンフランシスコで開かれた米国地球物理学連合の秋季大会に参加しました。そこでは、様々な経歴の研究者たちがこの分野に関する各自の体験から得た情報の共有を進めようと、大規模なフォーラムを企画したところでした。
将来、再びアースウォッチと協力しようと思いますか?
現在、私は世界中の水質悪化の要因を探しながら、淡水調査に関する論文を書いています。アースウォッチとの関係を続けられる新たな道が見つかることを願っています。