プログラムの詳細
コスタリカのコト・ブルスでは、熱帯雨林の原生林の80%以上が過去70年の間に消滅してしまいました。しかし、もし現在増えている地域の植林活動が、残っている森林やそこに生息する生物種の保護に役立つとしたらどうでしょう?
かつて豊かな熱帯雨林であったコスタリカのコト・ブルスは、今や、耕作放棄された田畑や牛の放牧地、そして現在も作物を作っている耕作地が混在する農村地帯となり、このような統一感の無い土地が残った保護林の間に点在しています。保護林は地域に生息している2000種以上の植物、100種の哺乳類、そして400種以上の鳥類で満ち溢れていますが、進行中の生息地の断片化と破壊がこれらの生物種を脅かしています。
最近、コト・ブルスで活動している研究者たちはちょっと珍しいことに気が付きました。明確な理由はよくわからないのですが、現地の土地所有者たちが自分の土地に果樹を植え始めたのです。研究者たちは、これらの木々には森の生態系の回復力を高める不思議な力があり、コスタリカの熱帯雨林の持続力を回復させ、人間と野生生物の双方に利益をもたらしているのではないかという仮説を立てています。この調査の一環として、ボランティアは環境保護の観点からの果樹の利点と人々が植林を始めた動機について、研究者たちと一緒に土地所有者に直接会って聞き取り調査をします。
またコスタリカ南部の山岳地帯や丘陵地では、ボランティアは研究者と一緒にサルやオオハシ、インコ、その他の熱帯の鳥類、爬虫類まで、多種多様な野生生物のモニタリングに参加します。コスタリカの豊かな生物多様性を調査すると共に、コト・ブルスの危機にさらされた熱帯雨林の保全にも手を貸してください。
The facts
contribution
Location
Las Cruces, Coto Brus, Costa Rica, Costa Rica, Central America & The CaribbeanDuration
10+ days - See all dates
Lead scientists
- Clare Aslan